この冬初めての雪の山へ 恐羅漢山(1,346.4m)
広島県山県郡安芸太田町
2017年12月23日(土) 山の自由人(門久が参加)
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県北も晴との天気予報に恐羅漢山に出掛けた。
今冬初めての雪の山であった。
登る途中でご来光を見ようと早暁に広島を出て、
日の出前の午前6時半に牛小屋高原を登り始めた。
《山行記録》
牛小屋高原駐車場6:23・・・・6:24恐羅漢山登山口6:29・・・・6:44百本杉・・・・7:13(ご来光)7:35・・・・7:52主稜線出合・・・・9:01立山尾根道出合・・・・9:26恐羅漢山(1,346.4m)10:00・・・・10:13立山尾根道分岐・・・・10:37百本杉尾根分岐・・・・10:57百本杉・・・・11:09恐羅漢山登山口・・・・11:11牛小屋高原駐車場 〔総所要時間:4時間48分、昼食・休憩等:1時間23分、正味所要時間:3時間25分、歩行距離:5.1q、累積標高差:±424m〕 |
6:23 牛小屋高原駐車場
まだ暗い牛小屋高原の駐車場には1台の車もなかった。間もなくスキー客の車で埋まる駐車場の一画に車を停めて登山を開始した。登山口からカヤバタゲレンデまでは立派なトレースがあった。ゲレンデを過ぎてもやや薄いながらもトレースがあった。同行のN氏が一週間程前に残したもののようであった。たっぷり降った雪面に反射するヘッドランプの灯りが眩しかった。15分程で百本杉に達し、そこから尾根筋に踏み込んで行った。この百本杉の尾根にも同様のトレースがあった。尾根筋の登り始めはまだ暗かったが、登り行く程に東の内黒方面の山端がオレンジ色に染まり、少しずつ明るくなって行った。やがて東の山の端から太陽が顔を出すと、尾根筋にも紅い陽光が注ぎ始めた。 暫し尾根の中程に停滞して、ご来光に戯れるように20分余の時間を過ごした。 日の出後はすっかり明るくなった尾根筋を一気に主稜線まで登って行った。
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〈夜明け前から百本杉の尾根を登り始めました〉 |
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〈日の出です!〉 |
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〈尾根筋もメンバーも紅く染まりました〉 |
〈周辺の樹々も仄かに紅く染まりました〉 |
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〈樹々の間から綺麗な朝日が望めました〉 |
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〈雪面も紅く・・・・!〉 |
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〈朝日に輝く深入山とシルエットのなった内黒山を望む〉 |
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7:52 主稜線出合
朝日の射す恐羅漢山の北尾根主稜線に達した。夏焼のキビレ方面からのトレースはなかった。主稜線上から中の甲の谷を挟んで観る天杉山方面はその稜線部を厚い雲の中に隠していた。百本杉の尾根と同様のトレースを辿って山頂へと向かっていると、意外にも俄かに周りがガスに巻かれ始めた。直ぐにそのガスは晴れるかと思ったが、何とその後急速で濃くなって行って忽ちホワイトアウト直前まで進んでしまった。劇的な変化には驚いたが、この日はやや暖かく雪山らしい厳しさがなかったので、霧に巻かれて樹々に少しばかり霧氷も着いて冬の山らしい佇まいとなったように思えた。朝方から雪が比較的締まっていたことからずっと壺足で登って来ていたが、まだまだそのまま行けそうであったので霧の濃度が増す主稜線をひたすら壺足のまま登って行った。
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〈主稜線に出合う〉 |
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〈天杉山など県境尾根は厚い雲の中〉 |
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〈薄いトレースを辿って主稜線を山頂に向かう〉 |
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〈野うさぎの運動跡〉 |
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〈俄かにガスに包まれると灌木の枝に霧氷が着く〉 |
〈尾根筋が霧に巻かれ始める〉 |
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〈登る程にガスは濃くなって行く・・・・!〉 |
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〈更に濃くなるガスの中を登り行く!〉 |
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〈ホワイトアウト寸前の森の中を登り行く〉 |
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〈完全に白い世界となってしまった!〉 |
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〈ガスの中からモンスターが現れる!〉 |
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〈立山尾根分岐まで来ると山頂はもう直ぐ〉 |
〈濃いガスで山頂は望めず!〉 |
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9:26〜10:00 恐羅漢山(1,346.4m)
恐羅漢山の山頂は無人であった。ひょろ長い山頂標識に貼り付けられたメジャーによると積雪は1メートル弱といったとこであった。霧が晴れることを期待して山頂で暫しコーヒータイムを取ったが、霧は晴れる様子も、薄くなる予兆もなかった。こんな天気になったのでここから下山の途に就くこととして、登り来た道をそのまま下ることとした。山上のガス域は意外に広がっていたようで、百本杉の尾根を下り始めるまでずっと霧の中であった。
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〈ガスに巻かれた恐羅漢山々頂〉 |
〈杉の大木も霧に霞む!〉 |
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〈ガスが晴れそうにないので早々に下山の途に・・・・!〉 |
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〈百本杉の尾根分岐まで下ってもまだガスの中〉 |
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〈百本杉の尾根を下る途中から牛小屋が見え始めた〉 |
〈樹林の向こうに砥石郷山を望む〉 |
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〈百本杉まで下る〉 |
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〈カヤバタゲレンデ〉 |
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11:11 牛小屋高原駐車場
稜線部はガスに包まれてまったが、好天の予報の出た週末であるのでカヤバタゲレンデにはそれなりにスキー客の姿があった。我々は早暁にスタートしたので、午前11時過ぎにはもう牛小屋高原に下山することが出来た。駐車場から見上げた恐羅漢山の山頂部のガスは一層濃くなって来ているようであった。
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〈牛小屋高原に下山〉 |
〈山頂部がガスで隠れた恐羅漢山方面を仰ぎ見る〉 |
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〔山行所感〕
早暁5時に戸河内駐車場に集合しての山登りであった。寝不足必至であったが、百本杉の尾根からきれいなご来光を拝めてその辛苦を超越出来そうに思えた。今冬は寒く、雪も多い日々が多いようだ。そうした中ながら、この日は例外的に暖かい日であった。そんなことから樹氷や霧氷はあまり見るべきものがなかったのが残念であった。近いうちに、冬らし景観に出会ってみたいと思い続けています。
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〈この日の軌跡〉 |
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