晩夏の色合いの峰を歩く 皿ヶ嶺(1,278m)
愛媛県東温市
2017年8月30日(水) 門久単独
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈ハガクレツリフネ〉 |
|
|
そろそろ秋の花が咲き始めているかも知れないな・・・・などと期待しながら
午後遅くなったものの皿ヶ嶺を訪ねた。
とは言え、外界はまだ33℃の猛暑の日で、避暑を兼ねての山行でもあった。
《山行記録》
上林森林公園駐車場13:44・・・・13:45避難小屋13:48・・・・13:55風穴14:03・・・・14:21直登道分岐・・・・14:38丸太ベンチのテラス13:42・・・・14:46尾根出合・・・・14:53引地山分れ・・・・15:01イワカガミのテラス・・・・15:11十字峠・・・・15:31(24..0℃)皿ヶ嶺(1,278m)15:44・・・・16:04畑野川分岐・・・・16:07竜神平16::18・・・・16:23分岐・・・・17:00直登道分岐・・・・17:12風穴・・・・17:17上林森林公園駐車場 〔総所要時間:3時間33分、休憩等:0時間39分、賞味所要時間:2時間54分、歩行距離:5.9q、累積標高差:±565m〕 |
13:44 上林森林公園駐車場
午後遅くなっての山行。盛夏には賑わっていた風穴には人の姿がなかった。ヒマラヤの青い芥子はまだ花を残していたが、今ひとつ精彩のない咲きっぷりであった。登山道脇の草むらにはウドが白い大きな花を付けていた。トリカブトの仲間のシコクブシの花はまだ見られなかったが、ミズヒキの花も咲き、ハナイカダの実が紫色に熟れてきており、皿ヶ嶺の森には秋が確実に近付いてきていることが感じられた。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈麓から見上げたこの日の皿ヶ嶺〉 |
〈避難小屋から見た上林森林公園〉 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈風穴〉 |
〈ウド〉 |
|
|
|
|
|
|
||
|
|
||||
|
|||||
〈晩夏の皿ヶ嶺の森〉 |
|
||||
|
|||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈ミズヒキ〉 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈ヒカゲミツバ〉 |
〈ハナイカダの実は熟れてきたよう!?〉 |
|
|
14:53 引地山分れ
竜神平への正面道の途中から直登道に入り、丸太のベンチのあるテラスから一旦引地山への尾根道に出、そこから引地山分れへと道を採った。午後の遅い時間帯の尾根道には登山者の姿はなく静かな山中であった。久万高原町側の植林帯が間伐されて明るくなった山頂へ続く尾根道にはダイコンソウ、ミゾソバ、金平糖のような実を付けたキツネノボタンなど晩夏らしい花々が見られた。
|
|
|
|
|
||
|
||||||
|
||||||
〈引地分れ〉 |
||||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈引地山へと続く尾根道〉 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈尾根筋の古ブナ〉 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈シロバナヤマジノホトトギス〉 |
〈十字峠〉 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈ダイコンソウ〉 |
〈ミゾソバ〉 |
|
|
|
|
|
|
||
|
|
||||
|
|||||
〈キンミズヒキ〉 |
|
||||
|
|||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈ツリガネニンジン〉 |
|
15:31〜15:44 皿ヶ嶺(1,278m)
午後3時半過ぎの皿ヶ嶺山頂はまだ夏らしい青空の下にあった。山頂標識に取り付けられた温度計は24℃を指していた。下界はまだ30℃を超す猛暑のようであった。山頂には目立った花々はなかったが、早くも尾花が若々しい穂を出していることと山頂広場の角に立つヤマナシの樹がその枝にたわわに実を付けているのが印象的であった。暫し山頂でコーヒーを煎れて憩うてから竜神平への道を採った。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈皿ヶ嶺山頂〉 |
〈山頂に実ったヤマナシ〉 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈山頂広場を飾るススキの穂〉 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈山頂直下にツインのブナの樹〉 |
〈ヤマシグレ(実)〉 |
|
|
16:07〜16:18 竜神平
午後4時過ぎの竜神平は勿論無人で、竜神小屋は山の日陰に入ろうかとしているところであった。夏の水草など残ってはいまいかと原っぱに入ってみたが、ヌマトラノオの残り花が少しあるだけであった。ただ、これは誰かが植えたのであろうか、コオニユリの小群落が小屋近くの原っぱで花開き始めていた。小屋近くの水場周りでは、オタカラコウが開花直後の様子であった。この花が咲く頃には、周りの樹々も徐々に色づき始めるのだが、その時はもう直ぐやって来るようであった。暫しの竜神平の散策の後、下山の途に就いた。正面登山道沿いには、ハガクレツリフfネ、モミジガサなどのこの時期らしい花々が多く見られた。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈夕暮れの斜光の射し込む竜神平〉 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈竜神平に咲くコオニユリ〉 |
|
|
|
|
|
|
||
|
|
||||
|
|||||
〈ヌマトラノオの咲き残り!〉 |
|
||||
|
|||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈オタカラコウ〉 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈お馴染みのブナの古木〉 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈ハガクレツリフネが美しい!〉 |
〈モミジガサの群落〉 |
|
|
17:17 上林森林公園駐車場
午後2時に近い遅い出発だったので、午後5時を過ぎての下山となった。まだ太陽が高い時間ではあったが、駐車場に停まっている車はわが愛車だけであった。喧噪の夏休みの時期も最終盤となり、いつもの皿ヶ嶺の佇まいが戻ってきているようであった。この日期待していたタカネハンショウズルの花には結局会えなかった。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈風穴にまだ咲くヒマラヤの青い芥子〉 |
〈上林森林公園駐車場に帰着〉 |
|
|
〔山行所感〕
8月末となり、秋らしいシコクブシやオタカラコウなどの花に会いたいと思って遅い時間からではあったが皿ヶ嶺を歩いた。今年は酷暑の夏であったので、花の様子に変化はないかと気にはなっていた。シコクブシやタカネハンショウズルの花などはまだ全く姿を見せてくれなかったが、さて天候異変の影響かどうか、今はまだ分からない。半面、オタカラコウがもう咲き始めており、秋はもう直ぐそこに来ていることを実感で来た。また秋の花にも会いに行きたいものだ。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
〈この日の軌跡〉 |
|
|