チョウジソウ咲く沼地を訪ねる　千倉沼

島根県鹿足郡津和野町

２０１７年５月２６日（金）　　　　　　山の自由人（門久が参加）

〈チョウジソウの花咲く千倉沼〉

予てから山の自由人のN川さんからお誘いを受けていた地倉沼のチョウジソウの観察に行ってきました。

写真撮影を主たる目的とし、早朝の光線での撮影を狙っての早出の山行となりました。

《山行記録》

　青野山駅5:51････5:58直地踏切････6:03鉄橋下････6:31林道出合････6:37山道分岐････6:43林道横断････6:49キンラン7:00････7:04林道出合････7:12地倉沼入口7:15････9:31地倉沼最奥9:57････10:08同南岸････10:14千倉権現10:20････10:27地倉沼南岸････10:34地倉沼入口10:58････11:22林道からの分岐････11:51青野山駅

〔総所要時間：6時間00分、休憩等：1時間10分、正味所要時間:4時間50分、歩行距離：8.1�q、累積標高差:±636ｍ〕

５：５１　青野山駅

　　青野山駅近くの道路の膨らみに車を停めて、早暁山行のスタートを切った。朝霧に包まれてまだ薄暗く感じられたが、雨の心配はないようであった。暫く津和野川の右岸沿いの中国自然歩道を行き、木野谷川が合流する地点でJR山口線の鉄橋の下を潜ると進行方向を変えて山道へと入って行った。中国自然歩道としてよく手入れされた道が杉林の中に延びていた。途中で林道にも出るが直ぐにショートカットの山道が分岐していた。きれいな杉林の中をジグザグを描いて登り行くと、地倉峠近くで林道に出た。途中で花の観察などをしていたので、1時間20分程を要して地倉沼入口に着いた。

〈登山口近くに立つ案内板〉	〈山口線直地（ただち）踏切手前から中国自然歩道に入る〉

		〈見上げる青野山は朝霧の中〉
	〈山口線橋鉄橋下で木野谷川を渡る〉

〈杉林の中に中国自然歩道が続く〉	〈サンハイラン〉

〈路傍に咲くキンラン〉

７：１２〜７：１５　地倉沼入口

　　千倉沼への入口にあるベンチに荷物を置いて早速に沼へと向かった。沼に水が張っていれば幻想的な景観を呈するとのことであったが、この日は沼に水はなく全面干上がっていた。このところ晴天続きの天候ゆえに仕方のないことであった。岸辺に早々にお目当てのチョウジソウの花が現れてくれた。岸辺を奥に行くほどに群落となり、その群落がより大きくなって行った。まだ朝霧の包まれた沼周辺の景観とチョウジソウの群落がよくハーモナイズしている感じであった。ちょっと肌寒く感じられたので一度上着を取りにザックを置いた入口に戻った以外は、専らチョウジソウや沼の写真撮影に興じた。

〈地倉沼入口の案内板〉	〈水の貯まっていない地倉沼との出会い〉

〈早速にチョウジソウがお出迎え！〉	〈５つに開いた花冠が印象的〉

〈朝霧に包まれた沼の岸辺に密集して咲く〉

〈群落をなして咲く姿も好ましい〉

〈颯爽と早朝の沼の岸辺に咲く〉

〈沼の岸辺を埋める群落〉	〈チョウジソウの蕾〉

〈きれいに咲き揃ったチョウジソウの群落〉	〈干上がった沼に群生しているのはカワヤナギか！？〉

〈岸辺を埋めるチョウジソウの一大群落〉

〈大群落を分けて遊歩道が開かれている〉

９：３１〜９：５７　地倉沼最奥

　　地倉沼の最奥部に達すると、そこにはハンノキの林にチョウジソウの群落が海原のように広大に広がっていた。幾万もの花が咲き揃った光景はもう圧巻で、言葉を失ってしまった、ただ同じような写真のシャッターを切るのみであった。これだけの高密度のお花畑はかつてどこかで見たことがあっただろうか・・・！長い時間をチョウジソウの群落の写真撮影に費やし、それに疲れてからやっと沼の南側に回り込んだ。沼の南側は北側より広々とした感じの美しい沼の景観であった。そこにもチョウジソウの群落があった。　　

〈沼の最奥部はハンノキの林にチョウジソウの海原が広がる〉

〈ハンノキを彩るチョジソウの群落〉

〈見る者から言葉を奪うようなチョジソウの群落の広がり〉

〈まだ瑞々しく、愛らしい！〉	〈そして、清楚な咲き様！〉

〈幾千、幾万の花たちであろうか・・・！〉

〈木道を辿って沼の南岸に向かった〉

〈青々とした草やハンノキが沼地を埋める〉

〈マムシグサが通路脇に咲く〉

〈南側の岸辺にもチョウジソウの群落が広がる〉

〈苔生した木道が続く〉

１０：１８　千倉権現

　　地倉沼南岸の山中に千倉大権現が祀られているとのことであったので訪ねてみた。想った以上に山深かったが、苔生した境内はなかなかに趣のあるところであった。よく整備された祠や参道の様子から多くの人々から信仰を集めていることが想像出来た。

〈沼の南側の山中にある「千倉大権現」にご挨拶〉	〈赤い鳥居が続く参道を登り行く〉

〈苔生す石段を登る〉

〈山上の崖の上に祀られた大権現〉

１０：３４〜１０：５８　地倉沼入口

　　千倉沼の入口に戻り暫しお茶などを沸かしてから、下山の途に就いた。専ら写真撮影に沼に３時間半ほど遊んだ。登り来た道を反対に辿って下山した。

〈千倉大権現の参拝を終え、地倉沼に戻る〉

〈地倉沼の岸辺に延びる千倉大権現へに参道〉

〈登り来た道を青野山駅へと戻る〉

１１：５１　青野山駅

　　朝方は霧に包まれていた青野山も下山をする時間には姿を現していた。朝からなかなか青空が覗かなかったが、昼前になってやっと周囲のガスも晴れてきて晴天となるようであった。

〈青野山が姿を現していた〉
	〈木野谷川を渡る山口線の鉄橋を潜る〉

〈青野山駅近くの駐車地点に帰着！〉	〈地倉沼はあの山上！〉

〔山行所感〕

　　チョウジソウの大群落を見て、小さな花ながらもその素晴らしさに圧倒された。群落あってのチョウジソウだと思った。良い景色を見せてもらった。チョウジソウはリンドウ目キョウチクトウ科に分類される多年草で、環境庁レッドデータブックでは、準絶滅危惧（NT）に指定されている。全草にアルカロイドを含み有毒とのこと。

〈この日の軌跡〉

〔BＡＣＫ〕

〔ＨＯＭＥ〕