アケボノツツジ満開の山上へ 兜岩・西赤石山(1,625.7m)
愛媛県新居浜市
2017年5月18日(木) チャコ&門久
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〈兜岩から霧の流れる西赤石山を見上げる〉 |
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今年の西赤石山からははなかなかアケボノツツジ満開の情報が届かなかった。
平年であればもう花期が終わっている頃であるが、もう良い頃合いであろうと出掛けてみた。
久しぶりの西赤石山であった。 前回訪ねてから4年も経っていた。
《山行記録》
東平臨時時駐車場8:20・・・・8:28第3広場・・・・8:29一本松方面分岐・・・・9:01一本松9:05・・・・9:19七釜谷・・・・9:28裏谷・・・・9:33西赤石山(兜岩)分岐・・・・11:20兜岩12:15・・・・13:01西赤石山(1,625.7m)13:04・・・・14:37東山・・・・14:56銅山越15:02・・・・15:28馬の背方面分岐・・・・15:31銅山峰ヒュッテ・・・・15:37上柳谷15:39・・・・15:41上部鉄道跡分岐15:43・・・・16:40第3通洞・・・・16:51東平臨時駐車場 〔総所要時間:8時間31分、昼食・休憩等:1時間12分、正味所要時間:7時間19分、歩行距離:12.1q、累積標高差:±1,547m〕 |
8:20 東平(とうなる)
今回も東平から登ることとした。アケボノツツジの花期に設けられる東平の登山者臨時駐車場に着いて驚いたことには、先着の車が僅か数台だけであった。平日とは言え、これはもうアケボノツツジの花期が終わってしまったような風情であった。身支度を整えて出発。よく整備された巻き道を通って第3通洞前の第3広場へ、そこから第3通洞へは向かわずに左手の変電所跡の横手を三本松に向かって登って行く登山道に入った。約30分間の急坂登りとなった。早速に四国の山歩きの厳しさを思い出させてくれた。好天の朝で、時折行く手に見える西赤石山の稜線上も晴れ上がっていた。
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〈東平の臨時駐車場を後に西赤石山へ向かう〉 |
〈第3通洞前の第3広場〉 |
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〈東平変電所跡〉 |
〈一本松への山道に入る〉 |
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〈好天の西赤石山が待つ〉 |
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〈送電線鉄塔下を抜けても急坂が続く〉 |
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9:01 一本松
東平から40分程で一本松に着いた。大きな松の樹に「一本松停車場」の標識が掲げられていた。ここは山上の三差路で、嘗て上部鉄道の停車場があり銅山華やかりし時代には大変に賑わっていたことが容易に想像出来た。ここからはその上部鉄道の路盤跡を30分程辿ることとなる。急峻な四国山地の山上によくぞ鉄道などを通せたものだといつもながらに感心しながら歩いた。路盤を護る石垣の遺構などが素晴らしい。
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〈上部鉄道の路盤跡を行く〉 |
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〈一本松の交差点〉 |
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〈しっかりとした石積みが路盤を護る〉 |
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〈七釜谷の路盤跡〉 |
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〈裏谷の路盤跡〉 |
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9:33 兜岩分岐
兜岩から西に下る尾根に行き着いたところで上部鉄道の路盤跡を離れて、兜岩への登山道に入った。ここも険しい山道がジグザグを描きながら標高差700メートル程を上へ上へと延びる急坂続きの難所である。分岐から暫くは杉の植林の中を登り行くが、やがて植林帯を抜けると普段であればアケボノツツジの登場となるのだが、今年はもうその花は散り果てていた。その上に悲しいことに朝方は晴れ上がっていたのに、周囲は濃いガスに巻かれてしまい山の稜線も見えなくなってしまった。濃霧の中を兜岩目指して登って行ったが、前日はこの濃霧のために多くの登山者が一切の景観を得ることが出来ずに下山したとのこと、その繰り返しとならないことを祈るばかりであった。
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〈上部鉄道跡を離れ兜岩への山道に入る〉 |
〈険しい登りが続く〉 |
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〈登り行くほどに霧が巻いてきた〉 |
〈登山道沿いのアケボノツツジは散ってしまっていた〉 |
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〈ワチガイソウ〉 |
〈オオカメノキ〉 |
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〈すっかりガスに巻かれた谷間を登り行く〉 |
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〈兜岩に近くなってアケボノツツジが現れた〉 |
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〈霧の中にアケボノツツジ咲く〉 |
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11:20〜12:15 兜岩
東平から3時間で兜岩に辿り着けた。登山道沿いのアケボノツツジはもう終わってしまっていたが、兜岩間近になって初めてその花が眼前に現れた。濃霧の中に西赤石山の北面にも綺麗に咲いている様子を垣間見ることが出来た。この霧が晴れてくれることを願いながら兜岩で昼食を摂ることとした。そのうち霧が流れるようになって、時折霧の中から西赤石山の山容が姿を現すようになった。西赤石山北面のアケボノツツジも満開のようであったが、霧が完全には晴れず色合いは今一つ冴えない感じであった。地元の方の解説では、今年のアケボノツツジは裏年とのこと、妖艶さには欠けるということであろう。兜岩に滞在すること小一時間、西赤石山の上に青空も覗くようになってきたので、樹林の中のアケボノツツジの樹にも立ち寄りながら北面を攀じ登って西赤石山々頂を目指した。
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〈兜岩から見上げた西赤石山北面は霧に巻かれていた〉 |
〈兜岩で昼食を摂りながら霧が晴れるのを待った〉 |
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〈霧の晴れると西赤石北面は満開のアケボノツツジで覆われていた〉 |
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〈満開のアケボノツツジと新緑のコラボ〉 |
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津t時の |
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〈色合いの異なるツツジの咲き様が面白い〉 |
〈アケボノツツジと新緑のコラボも美しい〉 |
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〈霧が晴れた北尾根を見上ける〉 |
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〈アケボノツツジが満開の北尾根を登り行くことに |
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〈まだまだ時折ガスが巻く北尾根〉 |
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〈青空も覗き始めた西赤石山の稜線を仰ぐ〉 |
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〈蜜同岩周辺のアケボノツツジはちょっと寂し〉 |
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〈ヒカゲツツジ〉 |
〈新緑と満開のアケボノツツジ共演〉 |
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〈随分と花期が遅れたが、やっと満開・・・!〉 |
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〈やっと現れた青空を背にして・・・!〉 |
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〈ヨウラクツツジ〉 |
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〈険しい西赤石山への登り!「〉 |
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13:01〜13:04 西赤石山(1,625.7m)
西赤石山の山頂からの眺望は、東赤石山方面も西山方面もまだ完全に霧が晴れておらず今一つという感じであった。アケボノツツジの最盛期には立錐の余地がないほどに登山者で満杯となる山頂広場周辺であるが、この日は日浦方面から登って来られた方々を中心に数組を数えるだけであった。長い間滞在する理由もないので、折り返し銅山越へと尾根伝いに下って行くことにした。下り行くほどに霧が晴れて行くようであった。稜線部に咲くアケボノツツジの花も多く、日が当たるようになるとその美しさが増していった。尾根筋は概して険阻であるが、時折緩斜面や小尾根に出会うと立ち入ってみた。アケボノツツジのある絶妙な景色に巡り会えた。
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〈西赤石山々頂〉 |
〈西赤石山から東赤石山方面を望む〉 |
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〈西赤石山から霧に霞む銅山越方面を望む〉 |
〈青空を背に稜線を彩る万井あのアケボノツツジ〉 |
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〈稜線をアケボノツツジがピンクに染める〉 |
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〈ミヤマカタバミのアケボノツツジの共演も見られた〉 |
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〈稜線の西面の支尾根を彩る満開のアケボノツツジ〉 |
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〈西赤石山のアケボノツツジの有終美であろうか・・・!?〉 |
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〈険阻な西面をピンクに染める!〉 |
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〈この日最後のアケボノツツジ〉 |
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〈銅山越が近づくとミツバツツジに替わった〉 |
〈シコクハタザオ〉 |
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〈ツガザクラも咲き始めていた〉 |
〈銅山越から西山へと続く尾根 |
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14:56〜15:02 銅山越
4年ぶりに歩いた西赤石山から銅山越までに尾根歩きは長く感じられた。いつも長いと感じるのであるが、この日は殊更であった。東山辺りの単調さのせいであろうか。それでも。咲き始めたツガザクラや登山道に咲くシコクハタザオといった小さな花々は心癒してくれた。銅山越からの下り道から見上げる西赤石山の稜線は見事に晴れ上がっていた。夕刻に向かって天気は安定してきたようであった。午後3時を回ったこの時間、この山域に他の登山者の姿はないようであった。立ち寄った銅山峰ヒュッテも固く鍵が掛けられて人気がなかった。静かでちょっと寂しい山中をただひたすら下った。
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〈銅山越〉 |
〈銅山越直下から晴れてきた西赤石山を仰ぐ〉 |
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〈銅山峰ヒュッテ〉 |
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〈銅山越からの下山道〉 |
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〈第1通洞〉 |
〈上柳谷に咲くシコクカッコソウ〉 |
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〈柳谷に架かる橋まで下ってきた〉 |
〈柳谷に沿った登山道〉 |
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〈第3通洞〉 |
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16:51 東平
8時間半に及ぶ山行を無事に終えて東平に下った。四国の山歩きをチャコ共々満喫出来た一日であった。登山者用臨時駐車場に残っていた車は3台、下山して来た最後の登山者にはならなかったようであった。東平から見上げた西赤石山の稜線は皮肉なことに綺麗に晴れていた。
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〈東平に下山して西赤石山を見上げる〉 |
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〔山行所感〕
毎年訪ねたいと思う西赤石山のアケボノツツジである。ここ数年はいろいろとあって、4年ぶりに訪ねることが出来た。花の出来は、自然界の摂理によって決まるので、我々はその結果を素直に受け取るだけである。今年は山頂登山道沿いの花が完全に落下してから、山頂直下の花だけが遅く満開になるという珍しい現象となった。今年は裏年とのこと、来年の花がまた楽しみに思える。
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〈この日の軌跡〉 |
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