雪の峰を周回する 皿ヶ嶺(1,278m)

愛媛県東温市

2017年1月28日(土)   門久単独

 

 

 

 

〈雪に覆われた上林森林公園〉

 

 

 

所用で訪ねた愛媛で、時間を作って雪の積もった皿ヶ嶺を訪ねました。

前回は紅葉の皿ヶ嶺でしたが、それから約3か月、久しぶりの探訪となりました。

麓から見ると山中はかなりの雪のようで、心しての山行となりました。

 

《山行記録》

林道駐車場所11:59・・・・12:27水の元・・・・12:46上林森林公園避難小屋(昼食)13:15・・・・13:24風穴・・・・13:42直登道分岐・・・・14:05引地山分れ・・・・14:27十字峠・・・・14:42皿ヶ嶺二等三角点・・・・14:49皿ヶ嶺(1,278m)14:53・・・・14:56石鎚山眺望ポイ15:01・・・・15:23竜神平15:25・・・・16:00直登道分岐・・・・16:20上林森林公園入口三差路・・・・16:30水の元・・・・16:50林道駐車場所

〔総所要時間:4時間51分、昼食・休憩等:0時間40分、正味所要時間:4時間11分、歩行距離:83q、累積標高差:±770m

 

11:59 林道駐車場所

  登山口の上林森林公園へのアプローチの林道上林河之内線に入って間もないところで、冬用タイヤながら凍結した路面にスリップし、皿ヶ嶺では初めてタイヤチェーンを履くこととなった。更に進んだところで積雪が多くなってきて前進を断念、車を路肩の膨らみ(標高670メートル地点)に停めて登山道を行くこととした。登ること30分程で水の元に出たが、流石にここまで上ってきている車は4台だけであった。水の元の裏手のお花畑を抜けて上林森林公園への道を採った。この間アイゼンは使わなかった。

 

 

 

 

 

〈好天なれど靄の懸かった皿ヶ嶺〉

 

 

 

 

 

 

 

〈アプローチの林道上林河之内線は凍てついた雪道〉

 

 

 

 

 

 

 

〈林道途中に車を置き、暫し登山道を登った〉

 

 

 

 

 

 

 

〈水の元、ここまで上ってきた車は僅少〉

 

 

 

12:46〜13:15 上林森林公園避難小屋

  登山口へのアプローチに難渋してので、上林森林公園でもう正午を大きく回ってしまっていた。園内にある避難小屋のバルコニーを借りてランチタイムを取った。陽だまりで何と心地良かったことか!食後、アイゼンを装着して山頂を目指した。遅い出発となったが、何とか午後3時には引き返すことが出来るだろうとの心算であった。風穴に寄り、正面登山道途中から引地山分れへと続く直登道に入った。土曜日の午後で、既に多くの方々が歩いた後とあって、どこにも見事なトレースが刻まれていた。直登道の急坂もアイゼンのお陰で難なく上り行くことが出来た。

 

 

 

 

 

〈上林森林公園の広場には橇遊びに興じる家族連れの姿があった〉

 

 

 

 

 

 

 

〈森林公園に中にある避難小屋の軒先を借りてランチタイム〉

 

 

 

 

 

 

 

〈風穴〉

 

 

 

 

 

 

 

〈春にはお花畑となる斜面に延びるジグザグ道を登り行く〉

 

 

 



 

 

 

 

 

 

〈北面の急坂を登る直登道を上る〉

 

 

14:05 引地山分れ

  引地山分れから尾根筋の縦走となった。ここまでで5組の登山者と行き違った。この日は30名程の入山者があったということであったが、もう殆どの人達は下山中または下山を終えているだろうと思いながら先へ歩を進めた。特に難しいルートではないので、アイゼンを反対の足に引っ掛けないようにだけ注意した。ただ、正月2日以来の山行で足が萎えているのか、久し振りに履いたアイゼンでの歩行がいつもより早く疲労を誘っているような気がした。

 

 

 

 

 

〈尾根筋まで上ると引地山分れ〉

 

 

 

 

 

 

 

〈尾根上の古ブナの枝先には微かに霧氷が結晶しているようだ!〉

 

 

 

 

 

 

 

〈雪に覆われた尾根筋を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

〈十字峠〉

 

 

 

 

 

 

 

〈皿ヶ嶺二等三角点〉

 

 

 

14:49〜14:53 皿ヶ嶺(1,278m)

  晴れ渡った山頂に登山者の姿はなかった。南方の久万高原町の街並みの先には大川嶺や中津明神山などきれいに見えたが、西から北方の松山平野から瀬戸内海の方向はやや靄がかかっているようで模糊としていた。山頂直下の樹間から覗ける石鎚山の山塊の眺望もまた秀逸であった。石鎚山は豊かな雪を纏うで真っ白であった。山頂から竜神平への道も見事なトレースが刻まれており、そこを淡々と下って行った。

 

 

 

 

 

〈皿ヶ嶺山頂〉

 

 

 

 

 

 

 

〈大川嶺を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

〈石鎚山塊を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナ林を抜けて竜神平へと下る〉

 

 

 

15:23〜15:25 竜神平

  竜神平にももう登山者の姿はなかった。この日は多くの方々が、上林の集落の路肩に車を停めて、下から登山道を歩いて登ってこられたようであったが、皆さん早々に下山されたようであった。山頂辺りからこの辺りまで積雪は20センチメートルほどであったが、草原で平らな竜神平には雪は少なかった。この季節特に見るべきものもないので早々に下山することとして先を急いだ。登山口から竜神平への正面登山道にも見事なトレースがあり、そこをやや急ぎ足で下って行った。

 

 

 

 

 

〈ブナ林越しに竜神平を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

〈雪が薄くなった竜神平〉

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナの密林となった尾根筋を下り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

〈いつもながらに面白い四国のブナの枝振り〉

 

 

 

 

 

 

 

〈北壁を巻く登山道を下り行く〉

 

 

 



 

 

 

 

 

 

〈凍てついた北壁〉

 

 

16:50 林道駐車場所

  この日は林道の途中に車を停めていたので、水の元から更に下に歩くアルバイトが必要であった。水の元を過ぎると、登山道の雪も随分と少なくなってアイゼンは必要なかったが、アイゼン歩行の訓練と思い車を置いた場所までアイゼンで通した。昼前は凍ってツルツルと滑っていた林道も春めいた暖かさの中で大分氷が解け始めていた。

 

 

 

 

 

〈水の元、夕刻となりもう無人であった〉

 

 

 



 

 

 

 

 

 

〈車を停めた地点まで下って来た〉

 

 

〔山行所感〕

  正月以来の久し振りの山行であった。この日は専ら雪の上を歩くことを目的とした。気持ちの良い歩きを楽しめたが、早々にアイゼン歩行に疲労を感じたのは、やはり鍛練不足の精であろうと反省した。四国の1200メートル峰の雪道は優しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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