紅葉を見付けに 皿ヶ嶺(1,273m)
愛媛県東温市
2016年10月30日(日) 門久単独
|
|
|
|
|
〈秋の古ブナは黄金色〉 |
|
|
前日から所用で愛媛へ。
好天の休日、午後に時間を取ってウォーキングを兼ねて馴染みの皿ヶ嶺を歩いた。
紅葉前線もこの辺りまで下りて来ているようで、
その紅葉を求めて山中を時間が許す限りあちこち歩いてみた。
《山行記録》
上林森林高原駐車場13:06・・・・13:20風穴13:23・・・・13:38直登道分岐・・・・13:48丸太のベンチ・・・・13:52引地山への尾根上・・・・13:55迂回路分岐・・・・14:03急坂手前・・・・14:11迂回路分岐・・・・14:19引地山分れ・・・・14:29ブナ古木14:32・・・・14:44十字峠・・・・14:58竜神平15:05・・・・15:13ブナ古木・・・・15:28竜神平からの道合流・・・・15:49上林峠・・・・16:11林道出合16:15・・・・16:22上林トンネル北口・・・・16:41上林林新高原駐車場 〔総所要時間:3時間35分、休憩等:0時間11分、正味所要時間:3時間24分、歩行距離:7.0q、累積標高差:±653m〕 |
13:06 上林森林公園駐車場
昼過ぎの上林森林公園は、好天の休日とあって駐車場や広場に停められている車の数は随分と多かった。登山者だけでなく、家族連れの姿も多いようだ。広場から見上げると、稜線近くはかなり紅葉しているようであった。駐車場を出て、先ずは風穴に寄った。誰もいない静かな風穴であった。穴の縁にまだオタカラコウが咲いていた。登山道に戻って、ジグザグを切りながら山上を目指した。分岐で引地山分れへと続く直登ルートを採った。引地山へ続く尾根道沿いの紅葉を先ず見たいと思ってのことであった。北面の急坂を登って行くと、徐々に樹林が色付いてきていた。丸太のベンチのある休憩所から間道に入って尾根直下を登って行くと、綺麗に色付き始めた樹々が出迎えてくれた。
|
|
|
|
|
〈好天に恵まれた皿ヶ嶺〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈好天と紅葉に登山や行楽の人々の車が多い〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈十字峠に登り行く直登道を採ったが、竜神平方面の林は色付き始めたよう!〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈丸太のベンチのある休憩所から引地山への道に入った〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈尾根に乗る頃に、紅葉した樹々が多くなってきた〉 |
|
|
13:52 引地山への尾根上
引地山へと続く尾根道に乗った。左(南)の久万高原町側は人工林であるが、右(北)の東温市側はブナやミズナラの自然林となっている。尾根道が断崖状に急降下する地点の手前まで行ってみたが、東温市側の北面の急斜面の上部が綺麗に紅葉を始めていた。約10分行ってから引き返して、今度は十字峠を目指した。引地山分れから小さなピークをひとつ越してその次の上り坂を登ってみると、東温市側のブナ林が見事に紅葉していた。その続きのいつも立ち寄るテラス状の台地にある古ブナは大きく広げた枝が黄金色の絶妙な色合いを呈していた。この辺りの紅葉がこの日最高の見所であった。十字峠からは、山頂へは向かわず、竜神平へと下った。竜神平周辺のブナ林を見てから上林峠へと回ってみたかったので、時間を節約するためであった。下る途中にある岩の上から紅葉した北面の林越しに遠望した松山平野の眺望も見事であった。
|
|
|
|
|
〈木漏れ日の射す引地山への尾根道〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈尾根筋の北面の樹々はかなり色付いてきていた!〉 |
|
|
|
|
|
|
||
|
||
|
||
|
〈完全に色付いたブナに出合った〉 |
|
|
|
|
|
|
〈色付いた尾根筋の時間から上林の集落が望めた〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈「引地山分れ」へ引き返し、十字峠へと向かった〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈北面のブナ林が完全に紅葉したようだ!〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈毎回訪ねるブナの古木の枝は完全に黄金色になっていた〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈林の中のブナも見事に紅葉!〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈十字峠に下り、ここから竜神平への道を採った〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈紅葉した北面の樹々越しに松山平野を望む〉 |
|
|
14:58〜15:05 竜神平
午後3時の竜神平には、この日は流石に日曜日ということか、まだ3人の登山者の姿があった。竜神小屋はもう日陰に入ってしまっていたが、草もみじの竜神平の湿原はまだ陽の中にあった。とは言え陽もだいぶ西に傾いて来たので早く見所を回ってしまおうと、竜神平を早々に発って、風穴からの正面登山道沿いにある古ブナの密林を訪ねた。いつも楽しませてくれるそこのタコ足のように伸びたブナの枝先も綺麗に紅葉していた。その周辺のブナの仲間たちも良い色合いをしていた。古ブナの密林をチェックし終えてから、ちょっと引き返す感じで上林峠へと向かった。峠への長い尾根道のブナやミズナラの紅葉を楽しもうとの心算であったが、ここは紅葉にはまだ早過ぎたようであった。
|
|
|
|
|
〈秋立つ竜神平〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈湿原が草もみじに覆われた竜神平を俯瞰する〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈タコ足のような枝を伸ばす古ブナの枝も色付いてきたようだ!〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈ブナの密林も秋色に染まり始めたよう!〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈この柔らかい色合いが心地良い!〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈いつしか秋が深まってきたようだ!〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈上林峠へと延びる尾根筋の紅葉はこれからのようだ!〉 |
|
|
|
|
|
|
||
|
||
|
||
|
〈見事に黄葉となったブナもあった〉 |
|
15:49 上林峠
長い階段道を下って上林峠へと下ると、もう午後4時近くで峠は完全に日陰の中であった。峠を囲む林はちょっと渋い感じの色合いになってきていたが、やはり陽光がないと今ひとつ冴えない感じは否めなかった。ちょっと残念ではあるが、紅葉の走りのちょっと渋い感じの浅漬けの紅葉も捨てたものではなかった。上林峠からは上林林道に下り、その林道を歩いて上林トンネル北口で車道(林道上林河之内線)に出合い、車道を歩いて車を置いた上林森林公園に出た。途中で、天狗の庭にも寄りたかったが、この日はもう時間切れと思って諦めた。道中ずっと、紅葉の走りの柔和な色合いの森が続いていた。
|
|
|
|
|
〈日陰となった上林峠付近の紅葉〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈後背の斜面の彩りが見事であった!〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈静寂に包まれた上林峠〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈各所で色付き始めている上林峠からの下山道沿いの森〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈常緑の樅の木と紅葉のコントラストも見どころ!〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈林道を歩いて上林トンネル北口に出た!〉 |
|
|
|
|
|
|
|
〈林道上林河之内線を上林森林公園まで歩く〉 |
|
|
16:41 上林森林公園駐車場
午後5時近くの上林森林公園の駐車場にはわが愛車が残っているだけであった。やれやれこの日も皿ヶ嶺に残った最後の一人になってしまったかと反省をしていると、風穴方面から一台の車が下って来て、2人連れの方が広場に車を停められた。 あちこちと寄り道をしながらの3時間半ほどの山上ウォーキングを無事終えることが出来た。
|
|
|
|
|
〈樹々が色付き始めた上林森林公園に戻ってきた〉 |
|
|
〔山行所感〕
何かと多端で思うように山行も叶わないが、やはり行ってみたい。そんな時に、助けとなってくれる一つの山がこの皿ヶ嶺である。紅葉の季節を迎えての山行であったが、紅葉を主目的に皿ヶ嶺に来たのは自分ながら稀有なことではないかと思う。比較的広い山域を持つ山なので、全山紅葉という訳にはいかず、紅葉の山というイメージはなかった。しかし、稜線部を中心に今回紅葉を探ってみて、秋の皿ヶ嶺の風情も仲々に捨て難いものと確信出来た。やはり四季折々に良い皿ヶ嶺である。
|
|
|
|
|
|
|
〈この日の軌跡〉 |
|
|