紅葉の季節の近付く山中を歩く 皿ヶ嶺(1,278m)
愛媛県東温市
2016年10月12日(水) 門久単独
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〈皿ヶ嶺に咲くハガクレツリフネ〉 |
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午後遅くからであったが、久し振りに皿ヶ嶺を歩いてきた。
つい先日まで酷暑が続いていたので、秋を迎えている筈の山の様子を探ってみたいと思いながら、
ウォーキングを兼ねて竜神平から山頂を周回してみた。
《山行記録》
上林森林公園駐車場13:43・・・・13:50風穴12:53・・・・14:09直登道分岐・・・・14:47竜神平(気温11℃)15:04・・・・15:07畑野川ルート分岐・・・・15:31皿ヶ嶺(1,278m)(気温12℃)15:39・・・・15:44皿ヶ嶺三角点(1270.5m)・・・・15:51十字峠・・・・16:04引地山分れ・・・・16:20直登道分岐・・・・16:40上林森林公園駐車場 〔総所要時間:2時間57分、休憩等:0時間28分、正味所要時間:2時間29分、歩行距離:5.8q、累積標高差:±507q〕 |
13:43 上林森林公園駐車場
平日とは言え好天下の皿ヶ嶺には沢山の登山者が入山しているようであった。風穴直下の車道の路側は登山者の車で満杯となっていた。風穴から竜神平への正面登山道に入ると、まだシコクブシやハガクレツリフネといった初秋の皿ヶ嶺の主人公の花々が咲き残っていてくれた。登山道沿いのブナやミズナラなどの樹々はまだこれから紅葉の時を迎える風情であった。紅葉はやや遅れ気味といったところか。それでも、盛夏の濃い緑から秋の色あいに変わろうとしている山の風情は幾ばくか心を揺さぶりものがあった。
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〈麓から見上げる皿ヶ嶺〉 |
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〈上林森林公園駐車場:下山した登山者の姿があった〉 |
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〈風穴に咲くオタカラコウ(キクは)〉 |
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〈登山道を彩るシコクブシ(キンポウゲ科)〉 |
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〈馴染みのミズナラの古木の周りの樹々が幾分色づき始めたようだ〉 |
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〈登山道にまだハガクレツリフネ(ツリフネソウ科)が咲き残っていた〉 |
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〈ブナの密林の紅葉はまだこれから・・・〉 |
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〈アキチョウジ(シソ科)〉 |
〈キナバアサアギリ〈シソ科〉〉 |
〈モミジガサ(キク科)〉 |
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14:47〜15:04 竜神平
竜神平への道すがら幾組かの登山者と行き違ったが、午後3時に近い竜神平にはもう登山者の姿はなかった。西に傾いた陽の日陰になった竜神小屋に掛けられた寒暖計は11℃を指していた。例年早々に紅葉を始める小屋の近くの湿地に立つブナが今年も色づき始めていた。湿地の花々はもう姿を消しており、ススキが元気に繁るだけであった。上林峠へと向かう登山道を少し行ってみると、樹林帯に入る手前に期待していたリンドウやヤマラッキョウの花を見ることが出来た。竜神平から皿ヶ嶺山頂へと向かう道沿いのブナ林も山頂直下でやや色づき始めた程度といったところであった。そのブナ林の樹間から石鎚山の山塊がきれいに見えた。
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〈ススキの繁った竜神平〉 |
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〈色づき始めた竜神平のブナ〉 |
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〈陽が西に傾いた竜神平にはもう登山者の姿はなかった〉 |
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〈ブナ林から竜神平を望む〉 |
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〈山頂直下のブナ林も色づき始めていた〉 |
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〈ブナの樹間に石鎚山塊を遠望する〉 |
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〈シコクブシ(キンポウゲ科)〉 |
〈オオバショウマ〈キンポウゲ科〉〉 |
〈ジンジソウ(ユキノシタ科)〉 |
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15:31〜15:39 皿ヶ嶺(1,278m)
竜神平から皿ヶ嶺山頂までは日陰の中で、秋の午後の日陰の道は心細さを醸すところでもあったが、西日の当る稜線部に出るとその気分は瞬く間に吹っ飛んでしまったから不思議であった。午後3時半の山頂も無人であった。遠く高知県境の四国カルストの峰々がシルエットとなっていた。山頂からは十字峠、引地山分れを経て直登道を下った。稜線部の古ブナはまだ紅葉には早かった。北壁を下る急傾斜地にはちょっと気の乃早い紅葉が見られはしたが、山はこれから稜線部から紅葉が始まり、徐々に下に向かって下って行く感じであった。
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〈皿ヶ嶺山頂〉 |
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〈四国カルストの峰々を望む〉 |
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〈十字峠〉 |
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〈稜線部の古ブナもまだこれから紅葉に向かう〉 |
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〈北壁に急斜面に気の早い紅葉が見られた〉 |
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〈ツインのジンジソウ〉 |
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〈ハガクレツリフネ(ツリフネソウ科)〉 |
〈ヤマラッキョウ〈ユリ科〉〉 |
〈リンドウ(リンドウ科)〉 |
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16:40 上林森林公園駐車場
3時間弱の山歩きを終えて上林森林公園へと下った。縁地全体は秋色に向かいつつある風情に満ちていたが、個々にはまだ際立った変化を認めることは出来なった。それでも、園地から稜線部を見上げると、山上では確実に紅葉が始まっており、やがて山々の全体が秋色に染まるのもそんな遠い日ではないことが思われた。
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〈上林森林公園の杉林を下る〉 |
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〈園内のモミジ並木はまだ青々としていた〉 |
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〈稜線部から紅葉が始まりかけている〉 |
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〔山行所感〕
秋らしい天気に変わってまだ日は浅いが、当然のごとく秋の足取りはまだ遅いものの、自然の世界は確実に季節の歩みを刻んでいるように感じた。今年の秋の日々が美しい季節となることを願うものである。
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〈この日の軌跡〉 |
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