秋の花々が咲き乱れる 岩樋山(1,271m)・道後山(1,268.4m)
広島県庄原市西城町
2016年9月10日(金) 仁王さん夫妻+チャコ&門久
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〈大池越しに道後山々頂部を望む〉 |
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夏から秋への季節替わりのこの時期に花を楽しめる山は?・・・・との問いに出した答えは、ここ岩樋山、道後山!
7年振りに訪ねた山上には、期待を超える花々の饗宴が見られた。
山好きの人々の想いは同じであったようで、登山口に駐車場は朝からずっと満杯状況であった。
《山行記録》
月見が丘駐車場10:17・・・・10:39展望所(東屋)・・・・10:40巻き道分岐・・・・11:15岩樋山(1,271m)11:22・・・・11:34両国牧場(鞍部)・・・・11:40大池分岐・・・・11:58大池12:02・・・・12:15持丸分岐・・・・12:19道後山(1,268.4m)(昼食)13:02・・・・13:08道後山最高点(1,271m)・・・・13:17大池分岐・・・・13:21両国牧場(鞍部)・・・・13:36岩樋山道合流・・・・13:37展望所(東屋)・・・・13:57月見が丘駐車場 〔総所要時間:3時間40分、昼食・休憩等:0時間54分、正味所要時間:2時間46分、歩行距離:6.3q、累積標高差:±369m〕 |
10:17 月見が丘駐車場
登山口の月見が丘はもう秋の花々が咲き乱れていた。マツムシソウ、ツリガネニンジン、ウメバチソウ、ゲンノショウコ、ワレモコウなど、これだけの花々に会えばもう十分といった感じもした。気持ちの良い木漏れ日の射す登山道を行くと、更にキンミズヒキ、ママコナ、ツリフネソウ、オタカラコウ、キバナアキギリなどの花々が現れた。岩樋山中腹にある道後山への近道の巻き道分岐で岩樋山への直登路を採った。イチイの樹のある樹林帯を抜けて草地に出ると、南方向の眺望が開けた。猫山を望む稜線部直下から路傍にはイヨフウロの花々が多くなり、稜線部に出るとタンナトリカブトやリンドウの大群落が現れた。
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〈月見が丘駐車場から岩樋山を仰ぐ〉 |
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〈月見が丘に群生するマツムシソウ(マツムシソウ科)〉 |
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〈木漏れ日射す登山道〉 |
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〈岩樋山の中腹に建つ東屋〉 |
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〈道後山への巻き道分岐点、この日は岩樋山への直登ルートを採った〉 |
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〈岩樋山頂直下から猫山を望む〉 |
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〈ゲンノショウコ(フウロソウ科)〉 |
〈ワレモコウ(バラ科)〉 |
〈ママコナ(ゴマノハグサ科)〉 |
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〈キンミズヒキ(バラ科)〉 |
〈ミゾソバ(タデ科)〉 |
〈オタカラコウ(キク科)〉 |
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〈ヤマシロギク(キク科)〉 |
〈ヤマボウシ(実)〈ミズキ科〉〉 |
〈ウメバチソウ(ユキノシタ科)〉 |
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11:15〜11:22 岩樋山(1,271m)
岩樋山の山頂にはかつてはなかった山頂標識が立っていた。一組の夫婦連れの姿があったが、直ぐに道後山に向かって下って行かれた。静かな山頂周辺を見渡すと、周囲の叢にはマツムシソウ、ツリガネニンジン、イヨフウロ、アキノキリンソウ、ホソバヤマハハコ、サラシナショウマなど沢山の花々が見られた。実に見応えのあるお花畑であった。かつて鳥取、広島両県の麓の農家が牛を放牧していたところから両国牧場と呼ばれている道後山との鞍部に下る道にもホソバヤマハハコの群落を始めてとして花々が多かった。両国牧場からは道後山の南側を巻いて大池を経由する登山道を採った。このルート沿いも花々の多い所であった。タムラソウ、サラシナショウマ、アケボノソウ、ツルニンジンなどの花々が見られた。巻き道が大きく左に曲がり高度を上げて行くと持丸方面から登って来る道に合わさった。そこまで登ると道後山山頂まではもう直ぐであった。
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〈岩樋山々頂〉 |
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〈岩樋山々頂周辺に咲くタンナトリカブト(キンポウゲ科)の群落〉 |
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〈道後山塊の山並みの先に船通山を望む〉 |
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〈岩樋山にはイヨフウロ(フウロソウ科)の群落も多い〉 |
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〈牧柵代わりの石塁が続く〉 |
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〈ホソバヤマハハコ(キク科)〉 |
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〈鞍部の両国牧場から道後山への斜面を仰ぐ〉 |
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〈両国牧場から大池への巻き道を採った〉 |
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〈サラシナショウマ(キンポウゲ科)が咲く登山道〉 |
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〈大池の池畔を行く〉 |
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〈持丸からの登山道を合わせると道後山々頂は近い〉 |
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〈アキノキリンソウ(キク科)〉 |
マツムシソウ(マツムシソウ科) |
〈アキチョウジ(シソ科)〉 |
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〈ツリフネソウ(ツリフネソウ科)〉 |
〈ウマノアシガタ〈キンポウゲ科〉〉 |
〈キバナアキギリ(シソ科)〉 |
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〈イヌタデ(タデ科)〉 |
〈タムラソウ)〈キク科〉〉 |
〈ツリガネニンジン〈キキョウ科)〉 |
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12:19〜13:02 道後山(1,268.4m)
笹と芝で覆われた道後山頂々頂には沢山の登山者の姿があった。比較的広い山頂で、そこかしこの広場に散らばって皆さんランチタイムを取っていた。我々もその中の一組となった。40分程の休憩の後は、月見が丘へ戻るだけであった。岩樋山、大池を周回して来たので、下山路は両国牧場に下ってからは岩樋山南面の巻き道を採って下って行くだけの楽勝ルートであった。登りルートで出会った花々の名前の復習などをしながら下って行った。
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〈ホソバヤマハハコ咲く道後山々頂)〉 |
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〈一等三角点の建つ道後山々頂〉 |
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〈ホソバヤマハハコ咲く道で下山の途に〉 |
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〈道後山最高点付近から岩樋山を望む〉 |
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〈両国牧場から月見が丘への巻き道を採った〉 |
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〈ヤマラッキョウ(ユリ科)〉 |
〈シモツケソウ(バラ科) |
〈ホクチアザミ(キク科)〉 |
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〈ホソバヤマハハコ(キク科)〉 |
〈コウゾリナ〈キク科〉〉 |
〈マルバハギ(マメ科)〉 |
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〈リンドウ(リンドウ科)〉 |
〈カワラナデシコ〈ナデシコ科〉〉 |
〈ウツボグサ(シソ科)〉 |
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13:57 月見が丘駐車場
朝方出発した時にはもう満杯だった月見が丘の駐車場は、午後2時前になってもまだ満杯に近い状態であった。山上の潤沢なお花畑を見ただけに、この季節のこの山の人気の程が良く理解出来た。
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〈ほぼ満車の月見が丘の駐車場〉 |
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〈シロタマノキ(ツツジ科)〉 |
〈ヒヨドリバナ)〈キク科〉〉 |
〈ムラサキツメクサ(マメ科)〉 |
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〈アケボノソウ(リンドウ科)〉 |
〈ツルニンジン〈キキョウ科〉〉 |
〈サラシナショウマ(キンポウゲ科)〉 |
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〈キセルアザミ(キク科)〉 |
〈ツルリンドウ)〈リンドウ科〉〉 |
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〔山行所感〕
7年振りに訪ねた岩樋山、道後山であったが、初秋の花々はいよいよ美しく、期待していた以上に山行を楽しむことが出来て満足した。この時節に花を楽しむには、やはりこの山域が随一と言えそうだ。下山してからの温泉、高原野菜などの楽しみもあり、遠路ではあるが訪ねるのを臆する理由はない。
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〈この日の軌跡〉 |
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