夏の名花に会いに立ち寄る 四国カルスト・天狗高原
高知県高岡郡津野町・愛媛県上浮穴郡久万高原町
2016年7月22日(金) チャコ&門久
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〈天狗高原に数多咲くヒメユリ〉 |
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大川嶺を歩いたこの日、まだ時間があったので同じ四国カルストの天狗高原まで足を延ばした。
ヒメユリとハンカイソウの大群落を見たいと考えてのことであった。
山を歩く時間はもうなかったが、天狗高原東部の天狗荘周辺の草原で暫し夏の花々の饗宴を楽しんだ。
《山行記録》
地芳峠14:45――15:00カルスト学習館15:38――15:40ハンカイソウ群落15:41――15:43駐車場・・・・見晴台・展望台(ヒメユリ)・・・・駐車場16:05――16:15地芳峠 |
15:00〜15:38 カルスト学習館
天狗荘前にある高知県の施設「カルスト学習館」の庭にヒメユリの花が咲いていろのを見付けたので立ち寄ると、ご丁寧にも同館の管理人さんに周辺に咲く花々を案内して頂くこととなった。同館の建つ敷地の斜面にもヒメユリが咲いており、隣接する林の中には多くの高山植物があった。中でも、早くもキレンゲショウマの花が咲き始めていたのには驚いた。また、アサギマダラがその葉の裏に卵を産みつけるというイケマの花や、高知県最高峰の手箱山で発見されたというテバコマンテマなどの珍しい花々を観察することが出来た。
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〈カルスト学習館〉 |
〈ウバユリ(ユリ科)〉 |
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〈カルスト学習館の庭に咲くヒメユリ(ユリ科)〉 |
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〈星形に咲くヒメユリ、「スターりりー」の別名を持つ〉 |
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〈テバコマンテマ(ナデシコ科)〉 |
〈ヤマジノホトトギス(ユリ科)〉 |
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〈イケマ(ガガイモ科)〉 |
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〈早くもキレンゲショウマ(ユキノシタ科)が一輪だけ咲いていた〉 |
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15:43〜16:05 見晴台・展望台周辺
カルスト学習館から地芳峠方面へ車で数分走ったところある駐車場の後背の草地にヒメユリが沢山咲いているとのことだったので訪ねることとした。そこはちょうどハンカイソウの大群落がある台地に隣接したところであったので、お目当ての二つの花を一緒に観察できて好都合であった。草原の上には周辺の眺望が得られる見晴し台や展望台があった。そこへ行く遊歩道沿いや草原の中に点々とヒメユリが自生し咲いていた。この時期のまだカキランまでも見れたほか、ホタルブクロやツリガネニンジン、ウバユリの花なども見ることが出来た。夕刻を迎える高原には俄かにガスが流れ始めて、石灰岩台地の白きカレンフェルトがいつしかガスの中に隠れてしまったりした。
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〈天狗高原を黄色に染めるハンカイソウ(キク科)〉 |
〈ハンカイソウの黄はカレンフェルトの白とも相性が良い〉 |
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〈見晴し台、展望台周辺のあちこちにヒメユリが点在する〉 |
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〈メシベを除いて朱色単色の花は独特で美しい〉 |
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〈ツリガネニンジン(キキョウ科)〉 |
〈カキラン(ラン科)〉 |
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〈ホタルブクロ(キキョウ科)〉 |
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〈カルスト台地に霧が流れる〉 |
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〔山行所感〕
大川嶺から南へ31キロメートル、同じ四国カルストとは言え天狗高原は遠く離れている。それでも、この時期の名花に会いたい一心で行く道は遠くは感じなかった。標高1400メートル前後の夏の天狗高原はカルスト台地のカルンフェルトが広がり、愛媛・高知両県の大眺望が得られる天空の避暑地である。道路事情も良く、宿泊設備も整い家族連れで来ても申し分ない。可憐なヒメユリの花も気兼ねなく観察出来るのも良い。時間があれば、天狗の森、黒滝山、大引割までのトレッキングも楽しい。
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〈天狗高原〉 |
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