初夏の名花咲く山稜を歩く 恐羅漢山(1,346.4m)・旧羅漢山(1,334m)
広島県山県郡安芸太田町・島根県益田市匹見町
2016年6月14日(火) 門久単独
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〈旧羅漢山に咲くオオヤマレンゲ〉 |
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例年であれば恐羅漢山から旧羅漢山への縦走路にサラサドウダンが美しい頃であるが、
今年はもう一足飛びにオオヤマレンゲの花が終盤を迎えているらしい。
この日は梅雨の束の間の中休みの一日であったので、
それらの季節の花々の様子を見ておきたいと、苦しい日程の中、遅くから牛小屋高原に向けて車を走らせた。
《山行記録》
牛小屋高原駐車場12:34・・・・12:36登山口・・・・13:11ゲレンデトップ・・・・13:39立山尾根分岐・・・・13:45恐羅漢山(1,346.4m)13:46・・・・14:17旧羅漢山(1,334m)14:59・・・・15:29恐羅漢山(1,346.4m)15:35・・・・15:41立山尾根分岐・・・・16:00ゲレンデトップ・・・・16:27登山口・・・・16:28牛小屋高原駐車場 〔総所要時間:3時間54分、休憩等:0時間50分、正味所要時間:3時間04分、歩行距離:5.5q、累積標高差±528m〕 |
12:34 牛小屋高原
家を出るのが遅くなった分、登山のスタートも遅くなり、もう正午を大きく回った時間であった。迷うことなく立山尾根コースを採った。広島大学の小屋の周辺からゲレンデ下部の叢にササユリが咲き始めていた。ゲレンデはコウゾリナの花で黄色に染まっていた。例年は色々ともっと多様な花々が咲いていたと思ったが今年は淡泊であった。汗をかきながらゲレンデの急坂を登って行った。途中でもう下山してきた人達と擦れ違った。ゲレンデトップから木立の中に入ると、コアジサイの花が開き始めていた。例年この樹林の中で最初のサラサドウダンの花にお目に懸かるのであるが、今年はもうすっかり花を落としてしまっていた。ゆっくりと歩き、1時間強で恐羅漢山々頂に到達した。
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〈牛小屋高原登山口:立山コースを採る〉 |
〈コウゾリナ咲くゲレンデを登り行く〉 |
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〈路傍にササユリが咲き始めた!〉 |
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〈ゲレンデから牛小屋谷を望む〉 |
〈コナスビ〉 |
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〈ナツハゼ〉 |
〈ゲレンデトップ〉 |
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〈コアジサイも咲き始め〉 |
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13:45〜13:46 恐羅漢山(1,346.4m)
恐羅漢山々頂に着くまでの間に5〜6組の人達と擦れ違った。平日としては多い登山者と言える。皆さん、やはりオオヤマレンゲ狙いのようであった。上空は厚い雲に覆われてしまって、いつ雨が降り始めても不思議ではない空模様であった。早く目的を達してしまった方が良かろうと考え、恐羅漢山々頂で憩うことは諦めて旧羅漢山へと急ぐこととした。この尾根道にはサラサドウダンの群落があるが、今年はもう殆ど花を落としてしまっていた。幾分花が残った株もあったのでそれを写真に納めた。樹々の足元などに堆く積もった花弁を見るにつけ、今年のサラサドウダンは見事な出来であったことが想像出来た。平太小屋原に下ってから、再び登り返して旧羅漢山に目指した。
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〈恐羅漢山々頂から望む臥龍山方面は雨雲が通過中のよう〉 |
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〈恐羅漢山々頂〉 |
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〈例年はサラサドウダンが満開の頃ながら、今年はもう殆ど花を落としていた!〉 |
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〈元気そうな花を接写してみた!〉 |
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〈縦走路から十方山の山塊を遠望する〉 |
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〈ツルアジサイ〉 |
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〈ナルコユリ〉 |
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〈平太小屋原〉 |
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〈水溜まりに今年もモリアオガエルが産卵〉 |
〈バイケイソウも間もなく開花〉 |
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〈足元の落下したサラサドウダンの花、今年のサラサドウダンは豊作だったよう!〉 |
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〈ギンリョウソウ〉 |
〈サワフタギ〉 |
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14:17〜14:59 旧羅漢山(1,334m)
恐羅漢山、旧羅漢山とも無人の頂であった。山域全体は賑わってはいたが、普通に朝早くから来ている登山者はもう下山した時間帯であったようだ。目的のオオヤマレンゲは、もうかなりの花が色褪せており、完全に終盤の雰囲気であった。とは言え、見頃の花も多く、また蕾も何個かあった。見頃の花は、やはり愛らしく見事であった。蕾の様子などから、今週末がオオヤマレンゲを見る最後のチャンスとなりそうに思えた。ゆっくりとオオヤマレンゲを鑑賞してから、来た道を恐羅漢山に向けて引き返した。
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〈旧羅漢山々頂〉 |
〈旧羅漢山から広見山方面を望む〉 |
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〈色褪せた花、見頃の花、蕾が混在するオオヤマレンゲの群落〉 |
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〈日射しを浴びて愛らしく咲く〉 |
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〈天女の微笑み!〉 |
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〈花も美しく、また香しい!〉 |
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〈天女の舞に譬えるに相応しい!〉 |
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〈十方山を望む縦走路を恐羅漢山へ向け戻る〉 |
〈コバノフユイチゴ〉 |
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15:29〜15:35 恐羅漢山(1,346.4m)
恐羅漢山々頂に戻った頃、厚い雲に覆われていた上空が俄かに明るくなって来て青空がより多く覗くようになった。もう雨の心配はないようであった。天気が良く時間があれば、カヤバタゲレンデを下ろうかとも考えていたが、下山後のスケジュールを考えると、あまり時間もなく仕方なく登って来た道を引き返すこととした。
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〈晴れ間が戻ってきた恐羅漢山の上空〉 |
〈聖山、臥龍山も見えていた〉 |
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〈ゲレンデから彦八を望む〉 |
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〈ノアザミ〉 |
〈コウゾリナ〉 |
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〈ゲレンデ脇でもササユリが開花〉 |
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16:28 牛小屋高原
4時間弱の山行を無事に終えて牛小屋高原駐車場に戻った。青空が広がり始めており、天気は回復基調に入ったようであった。午後4時半となって、昼過ぎには6〜7台の車が駐車していたが、もう皆さんお帰りになられたようで、駐車場にはわが愛車が停まっているだけであった。
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〈牛小屋高原に下山〉 |
〈上空には青空が広がってきたようだ!〉 |
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〈二軒小屋へ下る車道脇に咲くササユリ〉 |
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〈こんな花も咲いていた〉 ジキタリス(キツネノテブクロ)(オオバコ科) 熊毛の住人さんに教えて頂きました。 |
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〔山行所感〕
やはりサラサドウダンも、オオヤマレンゲも例年に比べれば2週間ほど早く花期に入り、今そのシーズンを終えようとしているようであった。ササユリも花を付け始めており、いよいよ西中国山地の山々は足早に夏のシーズンに向かって突き進んで行っているようである。このままでは、今年は前倒しで夏の花々に会いに出掛けなくてはならないようだ。
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〈この日の軌跡〉 |
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