ミヤマキリシマ見頃を迎えた 九重 扇ヶ鼻(1,698m)
大分県竹田市
2016年6月7日(火) チャコ&門久
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〈ミヤマキリシマに覆われた扇ヶ鼻〉 |
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梅雨入りすると、山行時には天気の心配が付いて回る!
この日も、山の天気を心配しながらミヤマキリシマ咲く平治岳、北大船山を目指したが、
早朝の九重山域は濃いガスに覆われて一向にそのガスが開ける気配がなかった。
早朝の大分の高速道路も濃霧で通行止めになっていた。
そんな先が読み難い天気ゆえに、長い歩行を要する平治岳、北大船山は諦めて、
最も距離が短く手軽にミヤマキリシマが楽しめる扇ヶ鼻に行き先をチェンジすることとした。
《山行記録》
牧ノ戸峠駐車場(牧ノ戸登山口)7:49・・・・8:16沓掛山(1,503m)・・・・8:22(スパッツ装着)8:25・・・・9:09扇ヶ鼻分岐・・・・9:42扇ヶ鼻(1,698m)10:13・・・・10:49扇ヶ鼻分岐・・・・11:39沓掛山(1,503m)・・・・11:55東屋12:03・・・・12:12牧ノ戸峠駐車場 〔総所要時間:4時間23分、昼食・休憩等:0時間42分、正味所要時間:41分、歩行距離:7.1q、累積標高差:±615m〕 |
7:49 牧ノ戸峠
悪天故か、熊本・大分の地震の故か、いつもは満車で苦労する牧ノ戸峠の駐車場は十分に余力がある状態であった。時折小雨交じりとなる霧の中を雨具を着て出発した。沓掛山までのコンクリート舗装され登山路は久し振りでもあり、やはり違和感を感じた。路傍に咲くツクシドウダンやウツギ類がいかにもこの時期の九重らしく好ましく思った。ガスが晴れる気配は一向になく、ガスに覆われた沓掛山を越えても、その先の九重の核心部の眺望は開けなかった。時折ミヤマキリシマの花が路傍を飾る登山道を淡々と歩いた。
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〈牧ノ戸峠(牧ノ戸登山口)からスタート〉 |
〈沓掛山まではコンクリート舗装路が続く〉 |
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〈ツクシドウダン〉 |
〈シロドウダン〉 |
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〈ツクバネウツギ〉 |
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〈霧に包まれた沓掛山を通過〉 |
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〈小雨に濡れた登山道を登り行く〉 |
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〈ベニドウダン〉 |
〈アカモノ〉 |
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〈登山道の広場で小休止!〉 |
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〈サワフタギ〉 |
〈マイヅルソウ〉 |
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〈行く手の山上はガスに包まれて・・・・!〉 |
〈紅のツクシドウダン〉 |
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9:09 扇ヶ鼻分岐
登山口から1時間20分程のゆっくりペースで扇ヶ鼻分岐に着いた。霧の濃いベール越しに扇ヶ鼻方面のピンクの絨毯の存在を感じられはしたが、その実態はまだ目にしていなかった。早朝に入山してもう下山して来た幾人かの登山者からは「扇ヶ鼻のミヤマキリシマは素晴らしい」との情報があった。扇ヶ鼻分岐からひと歩きで小ピークに上ると、目の前に一面ミヤマキリシマのピンクの花で覆われた扇ヶ鼻東斜面が現れた。最初は濃いガス越しの眺望であったが、見る間にそのガスが晴れてくれて、将にピンクの絨毯の広がりを目の当たりにすることが出来た。この劇的な天気の変化は感動的で、登る脚の調子もより快調にしてくれた。
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〈扇ヶ鼻分岐〉 |
〈ガスに覆われた扇ヶ鼻東斜面〉 |
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〈東斜面のガス開けてきた・・・!〉 |
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〈扇ヶ鼻東斜面を覆う見事なミヤマキリシマ〉 |
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〈今、将に満開の時!〉 |
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〈東斜面を上方から見下ろす〉 |
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〈濃淡のある花の絨毯も魅力の一つ!〉 |
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〈東斜面越しに沓掛山方面を眺める〉 |
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9:42〜10:13 扇ヶ鼻(1,698m)
東斜面を登って扇ヶ鼻の山頂部へと上ると、ここもまたミヤマキリシマのピンクの絵巻物の真っただ中であった。濃いガスが西から流れて来てその景観を隠してみたり、また開いてみたりと変化すること頻りであった。昨年は虫害でほぼ全滅状態であったと聞いていたが、今年の扇ヶ鼻のミヤマキリシマは素晴らしいの一言であった。まだ蕾の株も多く、この先暫くは見頃が続きそうであった。ピンクの絨毯の中を割って進む通路を辿って山頂に至り、ガスの中で早い昼食を摂った。食後のコーヒーもゆっくりと頂いた。悪天の中ながら、続々と登山者が登って来られた。登山口から近く手軽に登って来られるところ故であろう。平治岳や大船山と違う、いわば大衆的、家族的な雰囲気がこの頂きにはあった。食後、道々巻いたガスが時折晴れる間の眺望を楽しみながら下山の途に就いた。
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〈山頂直下から扇ヶ鼻山頂部を見上げる〉 |
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〈山頂部を濃いガスが流れる〉 |
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〈蕾も多く、山頂部のミヤマキリシマは7〜8分咲きと言ったところか〉 |
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〈ミヤマキリシマが被さる通路を通って山頂を目指した〉 |
〈スノキ〉 |
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〈山頂から見た扇ヶ鼻全景〉 |
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〈扇ヶ鼻山頂〉 |
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〈濃い霧の中を続々と登山者が上って来る〉 |
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〈ツクシドウダンとミヤマキリシマのコラボ〉 |
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〈ガスに包まれた扇ヶ鼻山頂部を振り返る〉 |
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〈霧の中に久住山のシルエットが現れた!〉 |
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〈ガスが開けた扇ヶ鼻東斜面〉 |
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10:49 扇ヶ鼻分岐
扇ヶ鼻分岐から先には進むことは考えずに牧ノ戸峠への来た道を引き返した。下り始めて直ぐに、星生山方面の眺望が開けて、一瞬ピンク色に染まったその南面を垣間見ることが出来た。ちょうど星生山から下って来た登山者と話をする機会があり、星生山山頂直下のミヤマキリシマも7年振りの豊作の旨を知った。もう少し眺望が開けておれば、行動半径も広がったのであろうが、この日はここまでであった。まだ昼前の下山路は、続々と登って来る人達と数多擦れ違う道中となった。
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〈ガスが開け始め星生山方面の眺望が現れた〉 |
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〈まだ昼前、続々と登山者が登って来る〉 |
〈沓掛山が姿を現したようだ!〉 |
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〈箱庭風の景色:こんな景観も良いものだ!〉 |
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〈沓掛山々頂〉 |
〈コメツツジ〉 |
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〈沓掛山から牧ノ戸峠を見下ろす〉 |
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〈ベニウツギ〉 |
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〈東屋のある展望台から岩黒山を望む〉 |
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12:12 牧ノ戸峠
4時間余のお手軽山行を終えて牧ノ戸峠へと下った。まだ正午過ぎの時間で、長駆しての遠征と考えれば勿体ない時間配分ではあったが、ここは帰宅後のスケジュールを考えて温泉でひと風呂浴びてから早々に帰路に就くこととした。
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〈牧ノ戸峠に下山!〉 |
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〈駐車場に建つ標識〉 |
〈牧ノ戸峠駐車場〉 |
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〔山行所感〕
当初想定した平治岳〜北大船山のコースではなく、扇ヶ鼻を訪ねる山行になった。極めて手軽な山行ではあったが、扇ヶ鼻は初めてであったので、なかなかに新鮮で、良い機会を得ることが出来たと思う。7年振りとか、10年振りという見事なミヤマキリシマに会えたのは幸運中の幸運であったのだろう。また、続々と登って来る多様な登山者の姿を見て、扇ヶ鼻のミヤマキリシマに対する幅広い期待、ひいてはここの人気度の高さを知ることが出来た。僅か4時間ほどの霧の中の山行ではあったが、良い山行であったと思う。
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〈この日の軌跡〉 |
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