ヤマシャクヤク咲く谷を辿って登る 十種ヶ峰(988.8m

山口県山口市

2016年4月30日(土)   仁王さん夫妻+チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈十種ヶ峰の谷間を埋めるヤマシャクヤクの群生〉

 

 

 

十種ヶ峰のヤマシャクヤクが見頃を迎えているというのでちょっと遠いが出掛けることとした。

久し振りの中国地方の山歩きである、

直前に仁王さん夫妻に声を掛けると一緒に行くという。

 

《山行記録》

神角公民館10:41・・・・10:58生木地蔵・・・・11:27林道終点・・・・11:46最初のヤマシャクヤク・・・・12:32南尾根出合12:33・・・・12:53十種ヶ峰(988.8m)(昼食)13:30・・・・13:35権現社・・・・13:48権現社鳥居・・・・14:38神角集落・・・・14:50神角公民館

〔総所要時間:4時間09分、昼食・休憩等:0時間38分、正味所要時間:3時間31分、歩行距離:6.2q、累積標高差:±676m

 

10:41 神角公民館

  ヤマシャクヤクの自生地を公開してから4年目、連休中とあって見頃の花園は混雑必至と思いながら登山口の神角集落に車を走らせた。午前11時前と決して早くない時間であったのでやはりメインの神角八幡宮横の駐車場は満杯のようで、我々は地元の人たちに案内されて神角公民館前の駐車場に車を停めた。ヤマシャクヤクの咲く谷間へは八幡宮の裏手に延びるダートの林道を辿って行く。路傍にはタツナミソウ、ウマノアシガタ、ムラサキキケマンなどの春の花々が咲き誇っていた。生木地蔵尊脇にある猪除けの柵を越えてなお行くとやや暗い杉の植林地となった。駐車場を出てから50分弱で林道が尽きて山道となった。3年前の7月の大雨の被害跡がまだ生々しい険しい谷間を登って行った。

 

 

 

〈十種ヶ峰を仰ぎながらスタート〉

〈生木地蔵尊〉

 

 

 

 

〈ウマノアシガタ〉

〈タツナミソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈林道が尽きて山道となる〉

 

 

 

〈植林を抜けて〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈2013年7月大雨災害の跡地を行く〉

〈ラショウモンカズラ〉

 

 

 

 

〈フデリンドウ〉

〈キランソウ〉

 

 

11:46 最初のヤマシャクヤク

  山道になってから約20分間険しい谷筋を遡って行ってこの日初めてヤマシャクヤクの花に出会った。開いてからあまり時間の発っていない新鮮な花たちであった。水害に遭うまでは、この地点からずっと南尾根までの間にお花畑が広がっていたのだが、2013年7月の水害の時に谷の右岸側の沢から鉄砲水が流れて広いお花畑の一画が呑み込まれて姿を消してしまった。今ではその水害の跡地を抜けて行かざるを得ないが、その先には今もなお広大で立派なお花畑が残っていて我々探訪者を喜ばしてくれている。そのお花畑に足を踏み入れると、俄かに歩行速度が遅くなった。谷間全体に広がるヤマシャクヤクのお花畑は、その全体がまだ新鮮な花々で埋め尽くされており、どこを見ても美しい花々の饗宴が展開されていた。今年は実に良い時に訪ねて来たものだと嬉しくなった。最初の花に出会ってからの小一時間、ヤマシャクヤクの花の饗宴に酔いしれた。  ヤマシャクヤクのお花畑を登り切って南尾根に乗ると、あとは尾根筋を辿って山頂に向かうだけである。この尾根筋のルートもヤマシャクヤクのお花畑の斜面と同様になかなかに急峻であった。その大変さを労わってくれるかのように、路傍にはハクサンハタザオが真っ白な群落をなしており、トキワイカリソウが対照的な紫色の花を付けて点在していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日最初に出会ったヤマシャクヤク〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈開いてから間のない新鮮なヤマシャクヤクの花〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈二輪相揃って咲く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈春の風に吹かれてのレビュー〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈花園の中に綺麗に整備された探勝路が延びる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈満面の笑顔で咲く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈妖艶な咲きっぷり〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈花の絨毯が広がる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈エンレイソウ〉

 

 

くマムシグサ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈谷を登り詰め尾根上に出る、あとは山頂を目指すのみ〉

 

 

くトキワイカリソウ〉

 

 

 

 

〈神角の集落を俯瞰する、山の新緑が眩しい!〉

〈ハクサンハタザオ〉

 

 

12:53〜13:30 十種ヶ峰(988.8m)

  神角集落から2時間余の時間をかけて山頂に到着した。好天下360度の素晴らしい眺望が得られる山頂には、大勢の登山者が憩うていた。殆どの登山者はヤマシャクヤクが目的であり、その目的を達した後の山頂での憩いは安堵感に満ちたもののように感じられた。登山者の他にも、SL撮影の写真家やここから空に飛び立つスカイダイバーの姿もあった。我々もそれらの人々に交じって山頂で遅い昼食を摂った。食後は、下山ルートに指定されている西尾根ルートを採って神津の集落へと下った。

 

 

 

〈十種ヶ峰山頂〉

〈大勢の登山者で賑わう山頂部〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈青野山を望む、山頂からは周囲360度の大展望〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ニョイスミレ〉

 

 

 

〈山頂直下に鎮座する権現社〉

 

 

 

 

〈権現社鳥居〉

〈チマキザサの繁る西尾根を下る〉

 

 

14:50 神角公民館

  新緑が滴る西尾根ルートを辿ること1時間20分ほどで昼前に車を置いた神角公民館に戻った。寒くなく、暑くなく、花々と新緑に包まれた春の一日を存分に楽しむことが出来た。

 

 

 

〈神角集落から十種ヶ峰を振り返る〉

〈神角公民館から集落を望む〉

 

 

〔山行所感〕

  広島の我が家から片道約150qと遠い所であるが、十種ヶ峰のヤマシャクヤクは訪ねる毎にいつも新鮮な気持ちなれて楽しめる。昨年は遅めとなってしまったが、今年は花々が皆新鮮なうちの良い時に訪ねることが出来た。やはり、花は見頃の新鮮な頃が最も良い。いつもながらに、我々勝手な訪問者を気持ち良く受け入れてくれた上に献身的にお世話して頂く地元の皆さまには厚く御礼を申し上げたい。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

 

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