春の花の咲き始めたお花畑を抜けて山頂へ 皿ヶ嶺(1,278

愛媛県東温市

2016年4月26日(火)    門久単独

 

 

 

 

 

 

〈登山道脇のシコクカッコソウの群落が開花しました〉

 

 

 

春の花々が咲き始めた皿ヶ嶺、

つい4日前に水の元を中心に歩いたばかりであるが

今日はちょっと時間を取ってあの花この花をチェックしながら山頂まで歩いてみることとした。

 

《山行記録》

上林森林公園駐車場12:45・・・・12:52風穴・・・・13:13直登道分岐・・・・13:32丸太のベンチのあるテラス13:35・・・・13:40引地山分れ・・・・13:47イワカガミのテラス13:49・・・・13:56十字峠・・・・14:06皿ヶ嶺三角点(1,270.5m)・・・・14:09皿ヶ嶺(1,278m)14:13・・・・14:31畑野川分岐・・・・14:33竜神平14:34・・・・14:38三差路・・・・14:47直登道分岐・・・・15:17上林森林公園駐車場

〔総所要時間:2時間32分、休憩等:0時間10分、正味所要時間:2時間22分、歩行距離:5.2q、累積標高差:±509m〕

 

 

12:45 上林森林公園駐車場

  西日本はここ3日程黄砂に包まれていた。この日の皿ヶ嶺もやや薄くはなったものの黄砂の中にあった。春の花々が一斉に咲き始めた皿ヶ嶺は人気のスポットなのであろう、平日と言うのに水の元の駐車場には13台の車が停まり満車状態、上林森林公園にもやはり10台を超える車が停められていた。駐車場を出て風穴に行ってみると、5〜6人の写真家グループがワチガイソウなどの花の写真撮影に賑やかであった。そこから短縮路を採って正面登山道に出て、更に直登道に入って引地山分れの稜線部を目指したが、その沿道は花、花、花のオンパレードの状態であった。4日前には将に咲き始めといったところであったイチリンソウはもう随分と沢山の花々を見ることが出来た。一輪だけヤマブキソウも咲き始めていた。何よりもの圧巻はシコクカッコソウがその群生地で一斉に咲き始めたことであった。あのピンクの花を見ると、本格的な春の訪れを確信出来る。

 

 

 

〈黄砂でやや霞んだ皿ヶ嶺〉

〈上林森林公園は新緑で溢れています〉

 

 

 

 

〈ユキモチソウ〉

〈コバノミツバツツジに包まれた風穴入口〉

 

 

 

 

〈ワチガイソウ〉

〈イチリンソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今年初見、ヤマブキソウが咲き始めた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈イチリンソウの群落〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ハシロドコロで埋め尽くされたお花畑〉

 

 

 

 

 

〈ヤマウツボ〉

〈ハシリドコロ〉

 

 

 

 

 

〈クマさんは意外に花期が早いかも!?〉

〈ヤマルリソウ〉

 

 

 

 

〈ハルトラノオ〉

〈エイザンスミレ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈咲き揃ったシコクカッコソウ〉

 

 

 

 

〈タネツケバナ〉

〈ヒメエンゴサク〉

 

 

13:40 引地山分れ

  稜線部に出ると花々はまだ少なかった。ブナ林の下生えの灌木類が芽吹きの時を迎えたようで、森が枯れ葉色から微かに萌黄色に変って行っているようであった。足元をみるとクロフネサイシンが枯れ葉色の大地の上に小さな緑色の葉を開き、その葉裏を見ると独特の形をした花を付けていた。稜線部のブナの芽吹きはまだ少し先のようであったが、断崖の上のイワカガミは蕾を付け、杉林と自然林の境目の日陰ではショウジョウバカマが花を開いて春の訪れを告げていた。

 

 

 

〈芽吹きの頃を迎えた稜線近く〉

〈引地山分れ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈古ブナの芽吹きはまだ少し先のよう!〉

 

 

 

 

 

〈イワカガミはまだ蕾〉

〈クロフネサイシン〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈十字峠〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈皿ヶ嶺二等三角点〉

 

 

 

〈ショウジョウバカマ〉

 

 

14:06〜14:13 皿ヶ嶺(2,278m)

  午後2時過ぎに山頂に着いた。先客がひとりおられたが、挨拶もそこそこに竜神平方面に下って行かれた。設置された温度計では山頂の気温21℃で、黄砂はまだ残ってはいたが好天下で寒さや冷たさを感じることはなかった。山頂広場脇のヤマナシの蕾も膨らんできており間もなく開きそうであった。

 

 

 

〈皿ヶ嶺山頂〉

〈山頂から中津明神山を望む〉

 

 

 

 

〈山頂のヤマナシの蕾&新芽〉

〈ミツバツチグリ〉

 

 

 

 

〈山頂直下のブナ林は芽吹きの時を待っている感じ〉

〈ブナの枝の股に自生するクロフネサイシン〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈遥かなる石鎚山は雲に隠れる〉

 

 

 

14:33〜14:34 竜神平

  竜神平に下った。人気の山とて午後2時半を回った山上には登山者の姿はなかった。少し離れた湿原から草刈り機のエンジン音が聞こえていた。湿原保護のボランティアの方が伸びた笹を刈っているようであった。竜神平から風穴までの正面登山道沿いも花々の宝庫である。ただこの日もその後の予定があり時間が押していたのでゆっくりと花々を観察することは出来なかった。ただ沿道で既にシコクスミレが沢山咲き始めていたので、その花だけには注目した。今年のシコクスミレは多くの群落も作りなかなかに豊作のようであった。

 

 

 

〈木間越しに竜神平〉

〈休憩用のベンチが並ぶ竜神小屋付近〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈四国のブナの不思議な枝先の芽吹きは間もなくか!?〉

 

 

 

 

 

〈登山道脇の灌木は芽吹きの時を迎えたよう!〉

〈ミヤマカタバミ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈シコクスミレ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈シコクスミレの群落〉

 

 

 

 

 

〈正面登山道のシコクカッコソウは随分多くなってきた〉

〈ミズナラの古木の芽吹きも間もなく!?〉

 

 

15:17 上林森林公園駐車場

  午後3時過ぎに2時間半ほどのちょっと急ぎ気味の山行を無事に終えて駐車場に戻って来た。残っていた車は我が愛車の他にはもう1台だけとなっていた。園地の車道脇の植え込みに満開のドウダンツツジが見られた。春らしい清楚な花をいっぱい付けていた。

 

 

 

〈上林森林公園へ下って来た〉

〈林床に咲くイチリンソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈植生のドウダンツツジが満開!〉

 

 

 

〔山行所感〕

  シコクカッコソウやシコクスミレが一斉に咲き始めており、期待以上に収穫の多い花見山行となった。もう直ぐ5月、風穴のヒマラヤの青い芥子や白いクマさんが姿を現すのも間もなくである。春が深まるにつれ、山の楽しみもまた多くなって行く。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

 

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