春めく山を歩く 皿ヶ嶺(1,278m)
愛媛県東温市
2016年4月11日(月)・12日(火) 門久単独
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〈芽生え〉 |
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昨年の12月から歩いていなかった皿ヶ嶺を4か月ぶりに歩いた。
下界での用件の合間を縫っての山行で、許された時間を目いっぱい歩いてみた。
今年は雪融けが早かったが、それから暫く経った山域はちょっと早めの芽生えの時を迎えていた。
〈山行記録〉
4月11日(月) 風穴直下駐車地15:12・・・・15:13風穴15:16・・・・15:21直登道分岐・・・・15:43丸太のベンチのテラス15:51・・・・15:55引地山分れ・・・・16:02イワカガミのテラス16:04・・・・16:14丸太のベンチのテラス・・・・16:22直登道分岐・・・・16:33風穴直下駐車地 〔総所要時間:1時間21分、休憩等:0時間13分、正味所要時間:1時間08分、歩行距離:2.4q、累積標高差:±300m〕 4月12日(火) 水の元11:22・・・・・天狗の庭・・・・12:00林道12:04・・・・12:24上林峠・・・・12:50三差路(竜神平へ)・・・・13:02竜神平・・・・13:06三差路(風穴へ)・・・・13:26直登道分岐・・・・13:32公園遊歩道分岐・・・・13:40林道13:41・・・・13:52水の元 〔総所要時間:2時間30分、休憩等:0時間00分、正味所要時間:2時間30分、歩行距離:6.0q、累積標高差:±506m〕 |
4月11日(月)
15:13風穴
風穴の直ぐ下の路傍に車を停めた。風穴の中のその隅っこにはまだ雪が残り、この中はまた別世界であることを知った。風穴の周りではニシヤマタイモンガサの幼芽が顔を出していた。その可愛い佇まいに春の訪れを感じることが出来た。もう遅すぎるかと危惧していたアワコバイモも風穴の脇の一角で見ることが出来た。風穴の上に広がる広い斜面にはもうハシリドコロが芽を出して早々に花を付けていた。この斜面は程なくハシリドコロの群落に覆い尽くされてしまうであろう。ハルトラノオやヤマアイの花も見ることが出来た。
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〈この日の皿ヶ嶺〉 |
〈風穴直下の路傍からスタート〉 |
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〈ニシノヤマタイミンガサの芽生え〉 |
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〈風穴の中にはまだ雪が残っていた〉 |
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〈アワコバイモはもう晩期〉 |
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〈シロバナネコノメソウが早々に開花〉 |
〈ハシロドコロも芽生えとほぼ同時に開花〉 |
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〈登山道沿いの北斜面はハシリトコロに覆われ始めている〉 |
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15:21 直登道分岐
北斜面を登ったところから引地山分れへと通ずる直道道を採った。急傾斜地の続く難路である。その難路の途中にあるシコクカッコソウの群生地で芽生えの時を迎えていた。あと1か月も経たないうちにピンクの花を見ることが出来るであろう。さすがに稜線部に出ると、まだ山野草芽吹きは見ることは出来なかった。
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〈ピンクの花咲く群落も芽生えの時〉 |
〈稜線部に新しい指導標が立てられていた〉 |
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16:02〜16:04 イワカガミのテラス
イワカガミが自生するテラス状の稜線部で午後4時となったので、その後の下界での都合を考えて引き返すこととした。テラスの立つブナの老木はまだ冬装束のままであったが、テラスの岩稜に自生するイワカガミは春を迎えて何か蠕動をしているような趣であった。
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〈老ブナにご挨拶、この日はここまで!〉 |
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〈イワカガミも春の準備に追われていた!?〉 |
〈まだ葉の出ない灌木帯越しに上林の集落が俯瞰出来た〉 |
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16:33 風穴
急ぎ気味に北面の急傾斜地を下って風穴直下の駐車へ戻った。この日は1時間半足らずの僅かな山行であったが、明日改めて出直すこととして山を下った。
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〈風穴辺り〉 |
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〈ニシノヤマタイミンガサが育ち始めていた〉 |
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4月12日(火)
11:22 水の元
二日目は水の元に車を置いて、先ずは天狗の庭で早咲きの花を探してから上林峠を経由して竜神平を目指すルートにした。昼前の水の元の駐車場はほぼ満杯であったが、ちょうど先客が出た所に何とか停めることが出来た。よく晴れた暖かい日で気持ち良く歩き始めることが出来た。天狗の庭に花々が咲くにはまだ早過ぎるだろうと思っていたが、いやいや踏み入ってみると、シロバナエイレンソウ、エイザンスミレが咲き始めており、その他にも意外に多くの花々に出会うことが出来た。流石に「花の山」である。天狗の庭を過ぎると花々はまだ少なかったが、皿ヶ嶺北面の巻き道の沿道にはシコクスミレの小さな芽や初夏には皿ヶ嶺を白く染めるコンロンソウの早咲きの株なども見られて楽しく歩くことが出来た。
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〈この日の麓から見た皿ヶ嶺〉 |
〈桜の花咲く水の元〉 |
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〈ニオイスミレ〉 |
〈ヤマアイ〉 |
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〈樹々が芽生え始めた“天狗の庭”〉 |
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〈ハシリトコロ〉 |
〈ヒメエンゴサク〉 |
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〈ミヤマカタバミ〉 |
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〈ミツバテナンショウ〉 |
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〈コガネネコノメソウ〉 |
〈エイザンスミレ〉 |
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〈シロバナエンレイソウ〉 |
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〈ヤマシャクヤク(蕾)〉 |
〈上林峠下から林道が延びている〉 |
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〈ハルトラノオ〉 |
〈タネツケバナ〉 |
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12:24 上林峠
上林峠でゆっくりと昼食を摂ろうと考えていたが、下山時間を考えるとそれは許されることではなかった。昼食は行動食とすることにして、上林峠からの長い階段道を登ってから竜神平までの道中で食した。好天に恵まれたこともあってか、平日にも拘わらず竜神平方面から上林峠へ下って行く登山者に10人近くも会った。水の元に車を停めていた人達であろう。
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〈上林峠〉 |
〈上林峠からブナの並木の中を登り行く〉 |
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〈大きくて立派なブナ〉 |
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く上林峠からは階段の道が続く〉 |
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〈上林峠からの上り坂から陣ヶ森を望む〉 |
〈まだ芽吹かない森を抜けて竜神平へと急ぐ〉 |
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13:02 竜神平
本来花々の多い竜神平ではあるが、まだここまで春が来ていないようでこの日は花らしいものを見付けることが出来なかった。下山を急ぐ身には幸運なことではあった。そんなことから竜神平は素通りすることとして、直ぐに下山の途に就いた。沿道のブナやナラなどの樹々も芽吹きまでにはまだ少しの時間が必要な風情であった。風穴の上の斜面のお花畑に出るとハシリドコロの群落が広がっていた。この日は風穴には寄らず、途中から水の元への近道となる遊歩道に入った。
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〈竜神平から皿ヶ嶺山頂部を望む〉 |
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〈竜神小屋の建つ竜神平〉 |
〈竜神平を早々後にして下山の途に・・・〉 |
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〈ミズナラも長い枝を延ばす〉 |
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〈四国のブナの不思議の枝〉 |
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〈バイケイソウの新芽〉 |
〈ハシリドコロが斜面を埋め始めました〉 |
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〈上林森林公園内の遊歩道が水の元への近道〉 |
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13:52 水の元
水の元の上のお花畑にはヤマルリソウやシロバナエイレンソウなどが花を咲かせていた。これからこのお花畑には続々と春の花々が顔を見せることになる。楽しみな所である。水の元の駐車場はまだほぼ満杯であった。先を急ぐので、荷物を急ぎ片付けて下山の途に就いた。
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〈ミツマタの花〉 |
〈ヤマルリソウ〉 |
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〈水の元の駐車場〉 |
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く桜の花咲く水の元〉 |
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〔山行所感〕
4カ月振りの皿ヶ嶺であった。花にはまだ早いと思っていたが、流石に花の山・皿ヶ嶺である、シロバナエイレンソウが早々に咲き、ハシリドコロも急速にその勢力圏を広げていた。この山はこれから本格的な花の季節を迎える。今年も、それらを追っ掛けることが出来れば幸いである。
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〈2日間の軌跡〉 |
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